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YJ『キングダム』/原泰久さん

ヤンジャンの看板漫画のひとつ、キングダム。
この漫画は王道+熱い内容なので、男女問わず楽しめると思ってる(けど男子の方に人気だろうな)。

舞台は春秋戦国時代の中国。
100にわかれていた国は500年の戦乱で7つに淘汰された。
西の秦国を舞台に、戦争孤児の奴隷出身である少年・信(後の李信将軍)と少年王の政(後の始皇帝)の活躍と、中華統一を描くお話。
中身はファンタジー色が強いですが(いや、別に魔法とか出てこないけどね。笑)、熱いお話です。
まっすぐな主人公を素直にかっこ良く思える漫画。男性読者も、信はかっこいいと思っている方が多いようなのでわたしの認識は間違ってないだろうと(苦笑)。
あと、信と政の身分をこえた友情(信頼関係)もこの漫画の柱。
信が出会う大将軍たちの大きさや、信をとりまく仲間やライバルも魅力的(中にはいらっとする敵もいるけど、それも味だろうと)。

奴隷身分の少年が大将軍になるなんて途方も無い話なのですが、同じ奴隷少年の漂が大王(後の始皇帝)とそっくりであったため、召し抱えられて大王・政の影武者となります。その後、彼は(大王の弟の)クーデターにより命を落とします。その今際の際に信に対し「俺を天下へ連れて行ってくれ」と夢と大王を託します。で、そこから信のサクセスストーリー(笑)がはじまるわけです。
信はそれまで「漂が全部知ってたから、俺は着いて行けばいいと思ってた」と大将軍になるまでの道筋なんか考えてなかったわけですが漂を失ったことで彼は自分で考えて動かなきゃならなくなり、そこではじめて奴隷身分(さらには戸籍もない状態)のままではただの歩兵にもなれないことを知り、玉座奪還を手伝うかわりに、奴隷身分の抹消と戸籍をもらう(家をもらう)約束をして政に協力します。山の民の協力も取り付け、無事玉座を奪還した後から信の兵士としての物語も開始するというわけです。
戦場で戦うということや、人を束ねるということ、さらには真の『大将軍』とは何なのかを自軍や敵軍の将軍を見て学びながら成長していく…現在その過程の五千人将です(次の昇進で将軍)。

この漫画のもうひとりの主人公は大王の政ですが、彼はどうやら年齢は一個上のご様子。身分が天と地ほどと違うふたりですが、『親友』みたいな間柄のような信頼関係が築かれています。

というわけで、超人だらけのキングダム、そのメインどころのキャラをちょっと語ってみたいと思います。
※長くなるので続きのボタンからどうぞ。

拍手[2回]


信(しん)
史実的には後の李信将軍らしい。1巻の巻頭で「李信将軍」と呼ばれているのが大人になった信の姿(仮)なのでしょうね。ただ、史実の李信将軍は大敗してアララな将軍なので、漫画はそのあたりどう描かれるのか気になるところ。
兄弟のように育った同じ戦争孤児の漂と一緒に奴隷身分を抜け出し「天下の大将軍になる」という夢を持つ。
漂が政の身代わりとして死んだところで、信の運命に変化が。信の信念が折れないのは漂との約束を果たすためで、時にそれは相手に脅威を与えるくらいの心の強さ。
漂とは違い、同じ奴隷でも頭が使えないおバカな分、まっすぐで、それが人を動かす魅力でもあったり。基本パワータイプ。漂が持っていた剣を常に帯刀。
たぶん登場時は13歳。現在は19〜20歳。どこの戦場でもおっさんたちから「ガキ」「わっぱ」「小僧」「わらべ」呼ばわりされてたけどそろそろ「若造」になるのかな。
秦滅亡寸前の大戦で本能型武将の才能が目覚め始める。
漂の剣(おそらく政と同じ王の剣)、王騎将軍の矛、麃公将軍の盾を託されてるだけでも半端ないだろ、扱いが。←あ、輪虎の剣ももらったんだったな。
誰から李姓をもらうのか(養子になるのか?)気になるところ。

漂(ひょう)
信が引き取られた家で、先に奴隷として働いていた少年。頭がよく、冷静。信も漂がいたので、自分がおバカでも大丈夫☆って思ってたところがあった(苦笑)。
信に「大将軍になる」夢を与えた張本人。政と顔がくりそつで、知能も高い。そのため王宮に召されて有事の際の身代わりとなった。政と大将軍になるという夢を託して死亡。死に際の「俺を天下へ連れていってくれ」のセリフは泣ける。

嬴政(えいせい)
秦の大王。後の始皇帝。皇太子とは思えないほど壮絶な過去を持っているのでちょっとやそっとでは動じないし、泣きごとも言わない。肉親の情にはほとほと縁のない王様。
信や貂、腹心である昌文君、山の民の力を借りて、クーデターを制し、王座を奪還。
母親(皇后)を除いて呼び捨てをゆるしているのは信と貂だけ。
信が戦場で武功をたてている間に、政は王宮での権力争いに奔走。
国が分かれているから争いが起こる、だから自分が中華を統一するはじめての王になる、と宣言しており、王の器半端ねーな、っていう感じの完璧さ。身分にもとらわれないしな。
あと、2人の宮女と子供を作りました(やり手です。笑)。
成人し、権力を握った際、自身の号令ではじめて出陣する将軍はお前だ、と信に言っている。

河了貂(かりょうてん)
もとは山の民。天涯孤独でも、盗賊の村でたくましく生きてた。
政から大金せしめようと協力したら、そのまま仲間になってた(笑)。利発で頭の回転もよく、料理上手。
ただ待つだけじゃやだ、と軍師になるべく学校に入り、現在は飛信隊の軍師。
女であることを隠してたけど、隠しきれなくなり信と再会時に真実を告白。信は言われるまで全然気付いていなくて(一緒に暮してたのに)、衝撃を受けたけど「弟が妹になっただけ」と思うことにしたらしい。
彼女の優先順位の頂点ちかい位置にいる(自分の居場所的意味合いも含め)信に対して恋愛感情を持つのか、兄弟子の蒙毅といい感じになるのかはまだ不明(蒙毅は憎からず思っている様子ですが。笑)。

昌文君(しょうぶんくん)
昔は武将、今は文官。無骨な賢人。
最初から出てくる偉い人(笑)。敵ばかりの政の唯一の味方だった。
信が武功をあげる度、驚愕(笑)。敵対していた政の弟陣営と手を組み、丞相の地位についた。

壁(へき)
それ以外の名前を知らん(笑)。昌文君の部下。現在は将軍。武将としての能力はそれほど高くないと思われ(あの化け物揃いの中じゃ普通すぎる)。人柄で統率が取れているような感じ?
信にとっては兄のような存在。また壁にとっても信は困った弟(笑)のようなもので常に気にかけている。

羌瘣(きょうかい)
作中一の美少女(今は美女?)じゃないだろうか(ファンも多い)。伝説の刺客一族「蚩尤」の後継候補として育てられた。姉を謀殺された恨みから復讐のために生きていたが、信と出会い飛信隊の副長として戦場を共にすることに(現在は将軍目指してます)。
武力的には信より強く、かつ頭もキレるので信と出会った歩兵時代から作戦を立案して何度も危機を回避している。
大食いだけど食材を集めるのは得意ではない(むしろものぐさ。苦笑)。
信のことをほのかに想っているかのような描写があるものの、当人は自覚らしい自覚はない。信も彼女のことは『女』として意識していたし、「笑うとかわいいな」と言っている。さっさと信とくっつけと思っている読者は案外多い。

王騎(おうき)将軍
いろんな意味でインパクト大の大将軍。秦国六大将軍で唯一現役(だった)。秦の怪鳥。オカマっぽい言動だけどノーマル。
最初の頃は厄介な敵?になりそうな立ち位置なのかと思いきや、カリスマだった(笑)。
王宮の権力争いに興味はなく、長く距離を置いていた。クーデターの際も、政に対し、自分が仕えるだけの資質があるかを見極めつつ事態を静観していた(さりげなく?昌文君の領地を守りつつ)。
信にとってははじめて出会った大将軍で、後の指針。期待に応え、手柄を立てた信に部隊名「飛信隊」を与えた。
自らの武力も半端なく高い上、長距離戦(頭脳戦)も強い天才。しかし復帰第一戦目で李牧に死地に落としこまれ、味方の奮戦で切り抜けるも瀕死状態。
信に自らの矛を託して大将軍らしく馬上で息を引き取った。
大将軍になり、100個城をとったら自分を妻にしてほしいと言っていた亡き摎(きょう)との約束がめちゃ切ないです。。。

麃公(ひょうこう)将軍
信が歩兵として初陣した時の将軍。本能型なので王騎将軍のような策は弄さない(大雑把と王騎将軍に言われてたけど)。
常に前線で戦っているので、麃公兵は猛者ぞろい。危うく劣勢になりかけた戦で信に後方を助けられたところから、彼に注目するようになった。信が自分と同じ本能型であることも早々に見抜く。
武神との一騎打ちで負けたものの、腕一本へし折って見せた。信に自らの盾を渡し、「火を絶やすな」と言い残す。
信のような若造と一緒に酒飲んで騒ぐくらいにはフランクな将軍なので、信も懐いていたように思う。武神の迷いに気づいたり、腕へし折ったりと将軍としてしっかり見せ場を作ってお亡くなりになった。信は王騎将軍が武神にやられた時なみに泣きました…。

蒙驁(もうごう)将軍
猛々しいわけでもなく、わりと穏やか。将軍として凡庸ながら、自分より弱い将軍にはけして負けないという堅実な戦い方をする。
若い頃一度も勝てなかった廉頗と、引退間際で戦わなければならなくなった運命に惑った際、将軍と知らない信に「巡ってきた一発逆転の機会。喧嘩は最後まで立ってた方が勝ち。これで勝ち逃げすればじーさんの総勝ちだ」とポジティブすぎることを言われ、「そりゃそうだ」とばかりに気持ちを明るくし、立て直した。
能力は凡庸でも人を見る目は確かだそうで、王騎が矛を託した少年と知って「なるほど」と納得もしている。条件付きでも、信に臨時で千人将に据えるなど身分をいとわない人材投与ができる将軍。寿命で死亡。

輪虎(りんこ)
元趙の大将軍、廉頗の四天王のひとり(将軍)。見た目は少年でも、実際は三十路を過ぎている。
魏戦で信に立ちふさがった強敵。若手が二人掛かりで攻めても討取れなかった。
突破力に優れ、過去、王騎将軍にひと太刀浴びせた実力を持つ。
初見、自分の殺気にも怯まず、剣もかわした信の能力(潜在能力)や将としての素質もその場で見抜いていて、一度は殺さず見逃した(命令にはなかったので)。
一度目の戦いで信が化け始めた際は、強かったと素直に認め、再戦での死闘(泥仕合)で最終的に信に討取られた。
彼の生き様や、強さへの敬服の念を持った信によって、首を取ることはなく(遺体を辱めることなく)、亡骸は廉頗にかえされた(おまけ漫画にて)。

楊端和(ようたんわ)
山の民の王。
政が王座を奪還するために協力を仰ぐも、否定的な態度だった。が、信の程度の低い説得(笑)で心を動かされ、同盟関係を結ぶ。
初対面では信に大将仮面のおっさん、と呼ばれていたが、正体はかなりの美女。
この漫画、最強女子が多いのも特徴。笑

蒙恬(もうてん)
蒙驁将軍の孫で、蒙武の息子。父親と全然似てないので信は当人から聞くまで知らなかった。賢い女顔のイケメン。信の一個上。
わたしは蒙恬スキーです(笑)。
当人は武官ではなく文官になりたいらしい。チャラチャラしてるようで、実は家族思い。頭がキレ、洞察力も優れており、武力も高い。ボンボンだけどそれを鼻にかけたりもせず(ボンボンであることを否定もせず)、信に対しても初対面から普通に接している(最初は信がどんな人物か探りに来ただけって感じでしたが)。
信のまっすぐさを素直に好いていて、軍法会議で処断されそうだった信を裏工作で助けたりもしている。また、場合によっては信を冷たく諌めて黙らせることもあるので、対応のメリハリがはっきりしてる。
信が輪虎を討てたのは最初の蒙恬の策ありき。状況や兵力を冷静に判断して、目的のためなら自身が潰れ役になることも厭わない意思決定や行動力もある。
信とは友達に近い感覚なのかも。お互いが将軍になった後も、仲はよさそうな気がします(史実では信の副将軍やってるし…)。

王賁(おうほん)
王騎将軍の一族の本筋、王翦副将軍の息子(王騎将軍は分家筋)。蒙恬と同い年で、またお互いエリート同士ということもあり、先々で何かと競って武功をあげている。貴士族だけのエリート部隊を率いており、同じ将でも奴隷出身の信のことを見下している。
ただ同じ戦場で戦ううちにある程度は信のことを認めるようになったんじゃないかと。信も嫌いつつ実力は認めているので、馴れ合わないまでもそれなりに良好な関係を築ける…かもね(汗)と思っている。

李牧(りぼく)
趙の新三大天のひとり。宰相。歴戦の猛者で、今は知略に富んだ策略家。王騎将軍の死のきっかけも作った。
秦を滅ぼすために、合従軍を作り、侵略(が失敗。笑)。
輪虎を討取ったり、万極を討取った信を気にかけている様子(特別視しているというか…)。信のようなまっすぐな少年(青年)を眩しく感じている雰囲気…(過去の自分を悔いていて)。
侵略(秦滅亡)に失敗したので、今は干されてるらしい。

龐煖(ほうけん)
武神を名乗っている、作中一番の化け物(汗)。チート的存在。羌瘣でも倒せなかった。読者的あだ名は「ワレブ」(我武神ホウケン也、の略)。
摎を殺した本人。激情に駆られた王騎によって傷を負って以来、因縁関係になった。
時に自分の想像を越えて脅威となる天下の大将軍とは一体何なのかという答えを求めて彷徨ってる感が強い。
この人がいなかったら、李牧は早々に死亡フラグが立ってる気がする(笑)。
また、ワレブセンサー(強い者に引き寄せられる)が反応を示したのは全員女子だったため、「
ワレブは嫁探ししてんだろ(しかも美女&美少女)」と読者に突っ込まれてもいる。


まだキャラはたくさんいますがメインはこのあたりです。
大きくわけて物語は、
・政の王座奪還
・信の初陣
・怪鳥復活とその死(アニメ1期はここまで)
・ライバルたち登場とレンパ将軍との戦(輪虎との死闘)(アニメ2期はたぶんここメイン)
・秦VS合従軍(ここがすごい長い)
という感じでしょうか。やっと合従軍のところが終わったって感じです。
途中途中別の話も入ってますけどね。
絵柄的に女子は取っ付きにくいかとは思いますが(汗)、読み出せば気にならないので興味があったらある程度一気読みするといいかなと思います(王騎将軍が死ぬところくらいまでは)。
熱いシーンはいくつもありますが、個人的に一番気に入っているのは、信が山の民の王(タンワ)に程度の低い説得(笑)をした時の台詞。
「大体一番の無念は、夢見たものが幻に終わったってことだろうが。もしお前らが本気で死んだやつらのことを思うなら、やつらの見た夢を現実のものにかえてやれよ!」
…です。この言葉でタンワの心が動いたので、無意識の説得は大体効力を発揮してる感じです(笑)。
キングダム、機会があったら是非漫画を見てください。笑
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