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KC「明治緋色綺譚」(6)/リチカさん

5巻が出たときにこの漫画の存在知ったのですけど、あんまり全巻そろってる本屋がなくて、たまたま(?)メイトに行った時に、そろっていたので大人買いした漫画。
少女漫画の扱い……ではないように思っているのだけど、BE・LOVEで連載してるそうです(本誌では見た事なくて)。

簡単にスジを説明すると(ものすごいかいつまんでます)。
ヒロインの鈴子は郭で働く禿の少女(元華族令嬢)。そこから商家(呉服屋)の息子、藤島津軽に身請けされるかたちで(とある事件を経た後)外の世界へ。当初、何故自分を身請けしたのかよくわからなかった鈴子でしたが、津軽と暮らすうちに彼への感謝と恋心が芽生えます。
しかし、行方不明のはずの兄の登場で、ストーリーは複雑になっていくのです。。。


鈴子ちゃんが少女なので(笑)、年の差カップル(?)萌えな人向きなお話。ですが、進むにつれ、内容は重めになっていきます(ところどころダーク)。
鈴ちゃんの「津軽が好き」な感じとか、ふたりの関係も嫌いじゃないのですけど、わたしが勝手に萌えているのは、途中から出てくる春時お兄様(*´Д`*)ハァハァ
春時お兄様の完全に複雑骨折してる愛情がたまらないです(笑)。
春時お兄様は跡取り息子でしたが、妾腹であったため、血のつながっていない母上や腹違いの姉上は彼に冷たく、使用人すら彼とは口をきかないという有様でした(母上の指示のもと)。空気のように扱われながら、しかし、苦痛と家の責任だけは押し付けられ、口にはしない絶望を味わいながら、彼の純真さはことごとく奪われていったのでしょう…。
そんな生活の中で静かに歪みながら鈴ちゃんにも冷たくなっていった春時お兄様。でも、傍に置いておいたら、自分と『同じ道』をたどることになると危惧して、春時お兄様は春時お兄様のやり方で、鈴子を守るため、売った面もあると思う。父上を追いつめることにしたのも、自分ばかりか、鈴子を『餌』にしたからだろうと。
いったん、誰も手が出せないところへやっておいて、その後、彼女が見世に出される時に、身請けするつもりでいたのだと思う。でもおいしいとこ取りで津軽に先越されちゃって(笑)、かなり嫉妬交えて怒ってるよ(たぶん)。
春時お兄様の過去を知って、彼と向き合うことを決めた鈴ちゃん……だけど、彼女はもう津軽を選んでるもんな…という切なさが(苦笑)。たまらない。


この春時お兄様は、蝶毒の真島さんと通じるものがある(兄妹という関係もさることながら、兄上の過去の重さも)。←こちらの兄妹は実際、血のつながりはないようだが。
クールを装いつつ、執着と愛憎とでグルグルしてるところも、似通ってます。

津軽さんに関してはあまりコメントがない(苦笑)。春時お兄様の重さに比べて、彼はライトすぎるからか(正統派だからか。笑)。別に嫌いじゃないし、なんだかんだ、ちゃんと鈴ちゃんの王子様やってるから物語的にはモーマンタイなんだけど(単に、春時お兄様にわたしが寄りすぎてるんだわ。笑)。

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