PSV版「男遊郭」感想
発売前からちと気になっていたんですが、いつも使ってる通販サイトではわりと早くに売り切れてしまっていたので、それなりに人気コンテンツなんでしょうか。
移植版だとは知ってましたが、元はスマホアプリ(「逆転吉原」というタイトル)なんですね。スマホアプリの乙女ゲはクソが多いので(失礼)、大丈夫かな…とちょっと不安視してたんですけど…移植されるってことはそれなりに信用してもいいかなとDL版を購入。
ソフトでの販売なので、シナリオやスチルは増やしているようです。また、新規攻略キャラを加えたバージョンになっている様子。スマホアプリでの内容は知らないので比べられませんが…。
攻略キャラは6人。
ゲームの舞台となっているのは、とある日本の島。この島では子供はほぼ女子しか生まれない(呪いの類い)ため、男女が逆転している遊郭(吉原)があり、そこへ通って子供を作らなければならない…という世界観。時代背景は明治〜大正あたり?
ヒロインはとある回船屋の一人娘。家の遣いで遊郭の『菊屋』へ向かう途中、駆け落ちする男女と出くわす。ふたりは明らかに遊郭の傾城と客の間柄だった。駆け落ちを見逃す礼にと、ふたりから多大な金子や品物を受け取る(押し付けられてしまう)。それを手にしたまま菊屋へ行ってしまったため(また知り合いからもらった本土の洋服を身に着けていたため)、大店の娘と勘違いされてしまい、菊屋で優遇されることになる。そうして、彼女は店の傾城たちと出会うことに。
攻略は一対一で、ハーレム、ノーマルエンド、恋愛絡まないバッドエンドはありません。最初から誰を攻略するか選べます(笑)。まあ、場所が遊郭ですからね(笑)。
ひとりに3つのエンドが作られていて、祝言エンド・幸福エンド・悲恋エンドがあります。
攻略そのものは単純で、ひっかけはありません。
ただシステムがちょっと不親切で、クイックセーブ、クイックロード、巻き戻しがありません。そこが面倒…。
中の人たちは名前の知れた声優さんたちです。これ18禁だったらみなさん受けてない仕事かもしれませんが(汗)。いろはさんの声はどっかで聞いたことある……うーん…って思ってたら、龍が如くの桐生さんの中の人だと気づいた。近年は乙女ゲの声も当ててるんですね、ちょっとビック死した(桐生ちゃんのイメージが強いもんだから。笑)。
キャラ別簡易説明。
【高尾】(母親に売られて傾城に)
菊屋の一番人気。
父親は昔菊屋にいた傾城で病持ち、母親は働かず息子の稼ぎをあてにしていて、双方に仕送りをしているため、一番人気であってもなかなか年季が明けない。俺様な態度ですが、情は深いタイプ。
メイン攻略キャラだけあって、王道路線。実はヒロインと腹違いの兄妹(韓流か?笑)かもしれない…という流れになります。まあ、違うんですが。
彼によく似た父親がシナリオの最後の方で登場。息子が仕送りしてくれた金と自分の稼ぎで彼を自由にする。
【神楽】(たぶん売られてきた…?)
高尾と一、二を争う人気の傾城。
冷静沈着で感情をあまり面に出さない。勤勉家で、芸事や武芸にも秀でており、年季が明けたら独学で学んだ蘭学を役立てて生きていきたいと思っている。真面目が一周して天然に見えるというタイプ。出で立ちがどっかの鬼の頭領みたいな気が…(苦笑)。
駆け落ちした男女からもらった金子や品物を神楽に二度と会わないと決めて使い切ってしまい、その後会いに来ないヒロインに金を渡してまで会いに来させようとするなど、情熱家に変貌(笑)。
最後は高い教養を見込まれて、ヒロインの知り合いに身請けされ、自由に。
【ときわ】(母親に売られて傾城に)
以前は太夫だったがとある問題をおこして今は高尾の付き人をしている傾城。芸事に秀でている。
異人との混血で、目立つ容姿をしているが当人はいい思い出がないため見た目を好いていない。
キャラ的には見た目通り、言葉通りでこちらの予想は裏切らないタイプ(笑)。
見た目だけではなく、中身もみてくれるヒロインにほだされる(笑)。で、シナリオ的には、あちらこちらの傾城が何者かに襲われる(主に一番人気)事件が発生し、ヒロインと協力して解決。その謝礼にヒロインがもらった品々で身請け金を捻出。自由に。
【かげろう】(親に売られた)
突出し前の少年…というか青年というか(微妙なお年頃)。神楽の付き人をしている。
毒舌気味でつんとすましているが結構純真(所謂ツンデレ)。神楽第一主義(信奉者)。
年が近い(ヒロインの方が一応年上)という理由で彼を指名してみたけど、突出し前なのであからさまに呆れられる(笑)。後には彼のはじめての相手に。自力で郭から出ると決めているので、金持ちに嫁いだ姉からの身請け話には耳をかさない。最後はヒロインが半年の命(嘘/周囲の人間にひと芝居うたれた。笑)と宣告され、自分の意地より愛を優先し姉に頼んで身請け金を出してもらい自由に。
【いろは】(見世物小屋から買われて傾城に)
菊屋の遣り手。年季はあけているが昔は傾城。
実は鬼との混血で、感情が高ぶると本来の姿が出てしまう(鬼設定は流行なん…?)。
このゲームのアダルトエロとフェロモン担当(笑)。
最初からかい!って言いたくなる展開で、吹いた。いや、こういう世界観ならそれでもいいんじゃないのかとは思います(笑)。色事を何もしらない小娘に手ほどきしていくうちに、彼女の健気さと一途さにヤラれてしまうという、よくあるパターンです(笑)。
すでに年季はあけているので、最終的にはヒロイン宅の婿養子。
【慶次】(自分から来た)
びーた版の追加キャラ。先の5人をクリアすると選択可能に。
傾城らしからぬ奔放さで周囲を困惑させている新入り。
実は必要に迫られて島の呪い(女子しか生まれない呪い)を解くためにやってきた、華族(確か侯爵家)の次男。
彼を探しに来た家令(鬼の姿を隠していない)に追い回されながらも、ヒロインの協力を受けて、呪いの発端を探し当て、一応解決させる。シナリオ上、ヒロインは元はこの島の大名家の子孫であることが判明し、家格を認められて結婚に至る。ラストでヒロインは男子を授かる。
祝言エンド、幸福エンドは完全にご都合主義です。そんなにうまくいくかい…って思います(そこは乙女ゲなので目を瞑りますが)。
悲恋エンドは先のふたつに比べれば内容は現実的です。かげろうさんの悲恋エンドは象徴的というか。ヒロインの知っている純真な少年はいなくなり、女に手慣れ、翻弄する傾城が出来上がった…という感じがね。キャラによっては、まだそれ望みあるんじゃないの?っていう印象を受けるものもありますが…。
ちなみに18禁ではないので、アダルトなシーンは表現がかなりボヤーっとして曖昧になっております。内容からすれば、PCで18禁向きだと思うんですが(苦笑)。性表現が苦手な人でも大丈夫ですが、もちっとプレイヤーが想像できる程度にははっきりした表現でもよかったように思うなぁ…(それくらい曖昧なんだよ)。
一般女子に向けて作られたスマホアプリだったからかわかりませんが、時々気になる言葉使いが。時代背景や世界観に沿わない表現があって。ありきたりと思う単語も多かったのですが、全体的に見ればどっかの乙女糸ゲーよりマシなシナリオでした(愛してるの多用は気になりましたけど…少なくともクソではなかった。汗)。
追加シナリオはあるものの、続編が出るようなものでなさそうです。FDを出すために展開を半端にしておく、というどっかの乙女糸のようないやらしいやり方をしていないので、単品で楽しめます。
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