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東京喰種(トーキョーグール)&re+アニメ

同じ悲劇でも進撃とは種類が異なり、わたし個人としては東京喰種の方が好きです。というのも、人間も喰種も同等に『悪』であるというところがね。作家のセンスも段違いだし。
漫画は7巻くらいまではちらちら見ていたのですが、それ以降はご無沙汰になってました(汗)。アニメが始まるということで改めて見るようになった次第。
この漫画が面白くなってきたのは折り返し地点のカネキ覚醒あたりからだと思っています。


物語の説明は不要だと思いますが、一応導入部だけ。
主人公・金木研(以下カネキ)は大人しい読書好きの大学生。行き着けになった喫茶店で出会った美女・リゼと同じ本を読んでいた縁で、デートすることになったものの、リゼは喰種でカネキを捕食するつもりで誘ったのだった。いざ捕食されかけた時、ビルから鉄筋の束が落ちてきて、リゼは死亡する。カネキもリゼによって瀕死の重傷を負い、病院に運ばれる。執刀医の判断でリゼの内臓を移植され、手術後目を覚ますとカネキはもう人間ではなくなっていた。

『もし仮に僕を主役にひとつ作品を書くとすれば…それはきっと〝悲劇〟だ』


メイン登場人物(アニメでも出てくる人たちを中心に)
金木研(カネキケン)→佐々木琲世(ササキハイセ)
1話目のタイトルもそうだし、当人も悲劇だと言い切っているように、彼は悲劇の主人公。
父親は物心つくまえに死亡、母親は過労で死亡、母親の妹家族に引き取られたが育児放棄され、大学生になってからは一人暮らし。大学生になったと思えば、リゼに捕食されかけ、結果半喰種になってしまった運のなさ。
当初は気弱な青年だったが、アオギリに拉致られ、さらには過酷な拷問を受け続け(これで白髪になってしまう)、絶望から自身が喰種であることを受け入れ『覚醒』。拷問主のヤモリを捕食、次にトーカの弟であるアヤトを半殺しに。
アオギリでの一件から「強くなければ誰も守れない」と考え、またアオギリを調べるため『あんていく』を離れ、単独行動をはじめる(とはいえ、カネキくんを中心にしたグループは存在する)。通称『眼帯の喰種』。
強さを求めて共食いを繰り返し、CCGのレートはSSまでになる。半カク者(漢字忘れた/共食いを繰り返した喰種が半分の確率で覚醒するという姿)になってからのCCGでの呼び名は『ムカデ』(姿がムカデに似ているから。おそらくこれはヤモリから受けた拷問でムカデが使用されたところからの発想?)。が、急激な力は不安定な精神を蝕み、度々暴走してしまう。
CCGの『あんていく』襲撃時は駆けつけるものの、対峙した亜門によって重傷を負わされる。直後、はじめて有馬貴将と遭遇。有馬に圧倒され『処理』される。
続編『東京喰種re』からは、カネキとしての記憶を失い、佐々木琲世(ハイセは名無しという意味らしい)としてCCG捜査官となった(現在は一等捜査官)。有馬以上の存在になることを期待されている。また、クインケはかつて有馬が(高校時代に)使用していた物で、なんとなく歴代の使用者からエリート捜査官の系譜が見え隠れ。また、動きは有馬さんと被るらしい(有馬さんに指導されているからか)。
※アニメ版カネキくんは、アオギリに入っていますが内容短縮のためのif措置だったと思われます。原作ではアオギリには加入していません。。。


永近英良(ヒデ)
カネキくんの小学校時代からの友人。カネキくんを最も理解している人物。
カネキくんが人間としての自分を失いたくないとする理由のひとつがヒデの存在。かなり早い段階からカネキくんが喰種になってしまったことに気づいていた。カネキくんがアオギリに拉致られ、連れ去られた先も行動力と思考力とで割り出し、CCGに場所をタレコミをしたのも彼。
個人的に、作中おそらく最も頭のキレる人物だと思っている(キレるため、普段はいろんなことに気づかないようにしているきらいがある。←カネキくんもそれは気づいている)。
姿を消したカネキくんの足取りを探るため、CCGにバイトに入る。才能を見込まれてCCGの捜査チームの後方支援に加わるようになる。
あんていく襲撃時は、ボロボロになって精神が不安定になっているカネキくんを発見。彼が喰種であることを知っていたと告げる。ボロボロのカネキくんを生かすために(先で何が待ち受けているか知っているので)、人肉を食わせたようだが、それが誰のものだったのか(他人なのか、自分なのか)は謎のままになっている。
アニメでは死んでしまったが(汗)、あんていく襲撃後は行方不明扱い。生きているはず。
※作中で、彼がピエロを演じているシーンがあり、もしかしたら彼はピエロの一員なのではないかという憶測が飛んでいる。ただのミスリードの可能性も高いが、黒幕である可能性も捨てきれない。


霧島菫香(トーカ)
ヒロイン1。言葉よりも先に手が出るタイプ。ファザコン。
カネキに対して当初は当りがキツかったものの、彼の穏やかな雰囲気に亡き父親を重ねて見ているところがある。芳村の厚意で学校に通っており、将来は教師になるのが夢。
当初は出番も多かったが、カネキがあんていくから離れてからはこれといって活躍の場はない。
あんていく襲撃後は姿を隠していたが、2年後には『re』という喫茶店を四方と開いており、そこで客として偶然やってきたハイセ(カネキ)と再会する。以前の勝ち気な雰囲気は薄まり、優しげな女性になっている(精神的に成長したのか)。


神代利世(リゼ)
キーパーソンならぬ、キーグール。笑
カネキを捕食しようとしたが、事故死する。食欲も尋常ではないが、戦闘能力も高い。カネキくんが強いのはリゼの能力を引き継いでいるから。
死んだとされていたが、実は生きており、半喰種を作り出すための実験材料にされていた。リゼの出所については謎が多く、彼女が何者でどういった立場にあるのかは後に描かれるのではないかと。
※リゼの精神になっている時のカネキくんは女言葉を話す。笑


西尾錦(西尾先輩)
いわゆる噛ませ犬(おい)。カネキと同じ大学に通っている。
姉がいたが、彼女の恋人は人間だったため裏切られ、通報されて捜査官に殺されてしまった過去を持つ。
カネキくんが自分の食い場を荒らしに来たと勘違いして殺そうとするが逆に半殺しにされてしまう(笑)。後にあんていくでバイトをするようになり、人間を殺すことはなくなった。
あんていく襲撃後は姿を隠した。2年後、「オロチ」として登場し、カネキ化したハイセによってボッコボコにされる(笑)。


芳村さん(店長)
あんていくを経営している。過去、とある組織に属して命令されるまま人間や喰種を殺していた。人間の女性との間に1児をもうける。子供の安全のため手放したが、後に『隻眼の梟』という凶悪な喰種が自分の子であることを察し、自らも梟を演じてCCGの目を欺いていた。
あんていく襲撃後は瀕死になっていたものの、本物の梟によって持ち去られる。


月山習(つきやましゅう)
喰種の中ではかなり成功をおさめている金持ちの一族。美形だが変態(笑)。CCGでの呼び名は『美食家(グルメ)』。
レア食材であるカネキくん(笑)が他の喰種に食われるのは許せないのでつきまとい(笑)を開始したが、覚醒後のブラックカネキに「殺しますよ」と凄まれてときめいたり、カネキくんかちょっと好意的な発言を受けてときめいたりと、カネキくんへの執着は恋に近くなっているような気配(笑)。男性読者からは腐展開臭くなっていても、カネキくんの相手が月山さんならいいやという認識を持たれている希有な存在(笑)。というわけで、月山さんのカネキくんへの食欲は完全に愛欲も含まれている(笑)。
あんていく襲撃前に身だしなみも整えずカネキくんを止めに来たが、返り討ちにされる(笑)。カネキくんを失ったショックで、2年後も悲しみくれつつ引きこもり生活をしている様子。


笛口雛実(ヒナミ)
ヒロイン2。自分で捕食ができない喰種。母親も同様で、芳村によって人肉(自殺した人間の肉)の提供を受けていた。両親はCCGによって殺され、双方クインケにされている。
カネキがあんていくを離れる際に彼に着いて行くことに決め、あんていく襲撃前夜までは一緒に暮らしていた。2年後はアオギリに身を寄せ、アヤトと共に行動している。成長してからも「お兄ちゃん(=カネキ)」への思慕は消えていないらしい。


霧島絢都(アヤト)
トーカの弟。美少年(イケメン)さと性格が災いして、男性読者から人気がない(笑)。
アオギリに入ったのは、姉の平凡な生活を影から守るためで、時にはあえてトーカを痛めつけて危険から遠ざけようともする。トーカのファザコンぶりに苛立つ、ひねくれたシスコン(笑)。
カネキくんに思惑が見抜かれ、逆上したがカネキくんによって死なない程度に体中の骨を一本ずつ折られて「半殺し」にされた。←アニメではこのシーンは省かれた。
2年後は少々落ち着いた雰囲気になっているが、それなりに読者から人気のあるヒナミを呼び捨てにして連れ歩いていることから、「はやくハイセに半殺しにされろ」といわれている、ちょっと可哀想なキャラ(笑)。
アニメではカネキくんと組んで仕事をしていて、漫画を見てる人からするとなんだか不思議な気分にさせられた。


四方蓮示(四方さん)
身内を有馬に殺されてから復讐のために生きていたが、芳村と出会って生活を改めた。おそらく作中ではかなり強い扱いを受けている(実際に戦ってるシーンは過去の描写以外はないけど)。
要所要所で現れ、カネキくんを見守り助けている。
あんていく襲撃時には、トーカを逃がすように頼まれ、2年後はトーカと兄妹としてreという喫茶店を営んでいる。ハイセがやってきた時、すぐに反応していた。ので、ハイセの正体におそらく気づいている。


ウタ
マスク職人。喰種が顔を隠すために使用しているマスク以外にも、人間のために作ったりもしているらしい。四方さんとは少年時代から知り合い。
最終回ではじめて彼とその周辺が全員「ピエロ」であることが発覚し、かつてリゼを瀕死に至らしめたのも(ビルから鉄骨落として下敷きにした)彼(もしくは仲間)であることも発覚する。
2年後も、裏で物事を引っ掻き回して楽しんでいる。
四方さんが彼がピエロであるか気づいているのかはわからない。


ヤモリ(通称ジェイソン)
アオギリの幹部。子分はナキ。
かつては普通の(?)喰種だったが、コクリア(収容所)で苛虐的な人間から受けた拷問が元で、彼も同じような性質になってしまった。カネキくんに10日にも及ぶ残虐な拷問を繰り返し楽しんでいたが、絶望したカネキくんによって逆に瀕死に追い込まれ、捕食される。
かろうじて生きていたところ、什造に発見されてトドメをさされる。のちにカネグ(漢字忘れた)は什造のクインケ「ジェイソン」になる。


亜門鋼太朗(亜門さん)
CCGの捜査官。孤児院の養父が喰種であったこと、同じように施設で育った子供たちが養父に捕食されていた事実のトラウマから、喰種(=養父)を強く憎んでいる。
CCG側の狂言回し的存在。何度かカネキくんと遭遇し、時にはわざと逃がしたこともある(同僚にはそうとわからないように)。
あんていく襲撃時はカネキくんとの直接対決で「どうか死ぬな」とカネキくんへの本心を語っているモノローグは泣きそうになった。
瀕死になった後は、アオギリによって身体を持ち去られた様子。おそらく半喰種となって再登場してくる気配。


真戸暁(アキラ)
亜門さんのパートナーだった真戸さんの娘。
両親とも喰種によって殺害されている。亜門さんに好意を抱いているが、直接的には受け入れられなかった。
2年後はハイセの上司。ハイセ的には彼女はお母さん的立場らしい。


鈴屋什造
喰種に攫われ、飼い人にされていた。虐待され、性別も失ったため(男子だったが、アレをハンマーで潰された)、そのことに触れられるとブチキレる(ので禁句)。CCGに保護された後、捜査官へ。
身体能力が高く、虐待の後遺症で痛みにも疎いため、恐怖心がほぼ皆無。倫理観も欠落している。
あんていく襲撃で片足を失う(アニメでは切断されていなかったが)。上司の篠原も脳死状態になり、什造はそのショックから皮肉にも人間性を取り戻した。
2年後はチームを率いており、失った足は義足になっている。女装すると圧倒的美少女になる(笑)。
ハイセとはそれなりに良好な関係で(什造の方が階級は上だけど)、わたしは嬉しかった(笑)。


有馬貴将
CCGの死神。無敗の捜査官。高校時代にはもう捜査官をしており、各地を転々としてきたらしい(番外編情報)。入局したての頃に、CCGを襲撃した梟(本物)の腕を落とすほど肉薄したことがある。
身体能力が喰種を上回っており、カネキくんをして「化け物じみてる」とぞっとさせ、梟(本物)に「容赦ない」と言わしめるほど。
冷静で(喰種に対しては)無慈悲。その圧倒的な強さから、捜査官たちの精神的支柱(当人はまったく意識してないと思われ)。
作中で有馬さんがページ数を使って戦うシーンは高校時代と、対梟戦と、カネキ戦だけ。彼は部下を率いる立場にいるため、直接的に戦うことは少なくなっているのかもしれない(有馬班は精鋭で構成されているのでここに属すると出世しやすい?)。カネキ戦では愛用クインケにヒビを入れられたが、何故か楽しげに薄笑みを浮かべていた(カネキくんを怯えさせた)。また今のところ有馬さんにキズ(といっても小さいかすり傷)を負わせたのは(描写があるのは)カネキくんだけとなっている。
カネキくんが元人間だと気づかなかったら、そのままブチ殺していた可能性大。カネキくんが白秋を諳んじて冷静になろうとした時には「奇麗だな」と感想を述べている。
高校生の頃や入局時は黒髪だったのに、現在は何故か白髪。素は天才故に天然。理論立てて部下を教育しないため、「右手と左手を別々に動かすだけ」という説明に凡人はついていけない。
処理後のカネキくんの『所有権』は有馬さんにあるらしく、多忙でもハイセを気にかけている。
(ハイセ的にはお父さん的存在らしい。笑)
彼の身体能力や、白髪状態などから、もしかしたら人間じゃないんじゃないか説(カネキくんと近い存在)、また実は裏でアオギリと繋がっているんじゃないか説など、読者の間で黒い噂がまことしやかに囁かれている。


エト(高槻泉)
喰種と人間との間に生まれた。隻眼の梟。人間世界では作家をしている(作家としての能力は物書きだった母親の血か)。人間の食べ物も大丈夫な雰囲気ですが、そのように装ってるだけなのかは不明。
アニメでは完全にバレバレな扱いになっていましたが、途中まではアオギリの中ではモブ幹部の扱いで描かれていたように思います。また、梟の姿からして、梟は「男性」であるのではないかというミスリードは成功していたのではないかと思います、当初。
彼女が何故世界を憎み、アオギリを組織しているのかはまだまったく描かれていない。
最終局面では、完全に人外の化け物(カク者)となって登場。有馬さん以外は敵わなかった。
(人間との混血児は母親を死に至らしめ、誕生することは稀。母親のウキナ(漢字忘れた)が人間ながらに人肉を喰らい、胎児に栄養を与え続け誕生させた。混血の喰種は非常に強力で丈夫な肉体を持つとされる)



アニメの1期目はそこまで「?」となることはない流れだったのですが、2期は無理に8〜14巻を詰め込み過ぎたきらいを感じました。展開圧縮するためにアオギリに入ってたり、アヤトと組んで仕事してる様にも違和感を覚えたり(汗)。
また、作中の見せ場であるアヤト半殺しシーン、対有馬戦などあっさり省かれており、魅力半減(アヤト半殺しはアオギリに入る設定なのでけずられたのはわからないではないが)。とりあえずいろんなキャラを出してはいるけど、かえってそれが混乱を招いているし。漫画見てない人はほとんど内容がわからないまま終わってる残念感。
有馬さんなんかいきなり出てきて、いきなり梟と戦ってるし(本来ならカネキ半殺し後に梟と戦うことになる)。大筋は間違ってないんだけど…ストーリーとしてはかなり点数低い出来だったと思います。
よかったところは、エンディングと原作者が描き下ろしてたイラストですかね。失いながら生きてるキャラたちの悲哀はやっぱ作者じゃなきゃ描けないよ…。アニメ本編には無関係なところがよかったって褒めてもアレですが…(笑)。

やっぱ、原作の方がいいです。アニメは意味不明すぎた(汗)。カネキくんの悲劇の物語は漫画を読まないと全然頭に入ってこないね…(汗)。是非漫画をご覧ください。。。

(ちなみに喰種は、世界各国に生息しているようです。どれくらい古い時代から存在していたのかわかりませんが…)

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王国の子(講談社「ITAN」連載中/びっけ氏)

最近お気に入り漫画のひとつになりました。
タイトルだけ見るとパッとしないのがちょっと残念ですが(タイトルがもうちっと冴えていたら手にとる人も増えるような気がしてる)、物語の設定や主人公ふたり(ダブルキャスト的な?)は気に入っています。
この漫画はゼントレンという架空の国を舞台にした物語なのですが、出てくるキャラクターたちはエリザベス一世とその親族と周辺のみなさんです(名前はまんまです)。
この物語の中で特殊なのは、王族(王位継承権を持つ者に限る)の人間は自身の影武者が存在するという設定で、主人公のエリザベス(13〜14歳)もまた自分の影武者が必要となり、彼女によく似た姿形として見出されたのは、もうひとりの主人公となる小劇場の役者の少年・ロバートだった。というところからスタート。
でも印象として主人公度(視点)はエリザベスより、どちらかといえばロバート寄りかなーって感じ。

ラブロマンスが見たい場合は向いていない作品です。小説でもいけそうな内容だなって印象。
ふたりの関係性は本来は光と影なのですが、男女である分、通常のそれでもない感じ。友人でもきょうだいでもない、言葉にするには難しい運命共同体。

主人公紹介
・エリザベス
世間知らずな面があるが、心優しく聡明な少女。腹違いの弟と仲がよい。年相応に義理母(キャサリン)の元恋人(夫)にときめいたりもした。が、これが原因でスキャンダル騒動に巻き込まれ、王位継承権を持つ立場の危うさと世間知らずさを痛感し、賢くあろうと決めた。
ロバートについては、彼に指摘や叱咤をされた時は素直に聞き入れるほどには心を許しているし、常々本音も語っている。ジェイン処刑決定を告げられて動揺した際はロバートが作る『エリザベス』像のようになりたいと口にしてロバートにしかられる(笑)。
ロバートをそもそも男と見なしていないため、着替えや風呂も肌を見せない程度には同席させているほど(世間知らずなので。笑)。が、ちょっとロバートを意識する場面が出てきたので、ふたりの関係性は変わって行くことになるかも…?

・ロバート
生まれははっきりせず、親はいないが、身体の弱い弟がいる。大衆の小劇場で役者をしていたが、女装した姿がエリザベスそっくりであったため影武者として召し上げられる(ただし、弟の生活の面倒を見てもらうという交換条件で)。
必要以外は通常の少年の姿で彼女の傍にいるため、影でエリザベスの「小さな愛人」と噂されていたりもするらしい。
生活は自分の稼ぎで支えて来たので、同い年でもエリザベスより精神的に大人で彼女の立場の危うさを気にかけている。
弟が病で死亡してからは、存在意義を影武者である自分に傾け出す。
エリザベスが美少女の類のようなので、彼も美少年の類なのかな…?

このふたりを中心にドラマは巡っていきますが、将来(女王に即位した後)の彼女の重臣のウイリアム・セシル、フランシス・ウォルシンガムも登場しています。
また、史実を元にしているので、ヘンリーの死から義理母キャサリンの元恋人(後夫)のトマスとのスキャンダル、弟のエドワードの死、ジェインの女王即位と処刑(今現在の漫画上では処刑されていませんが)、姉メアリの即位など、大きな流れは同じです。
作家のオリジナル要素ももちろん加わっているので、歴史の勉強になるかと言われると微妙(大きな流れは一緒ですが細部は異なるので)。

史実と照らし合わせると、エリザベスとロバートは幼馴染で恋人(もっとも夫候補に近かった相手)なので、そのあたりのことは漫画ではどうなるかわかりませんが、いずれにしても互いが特別であることには違いないかなと。。。運命共同体だし。
ただわたしの今の懸念は、ロバートがいずれ真の『エリザベス』になってしまうんじゃないかということ。エリザベス本人が『影』になってしまいそうな気がしてならない。それくらいにロバートが演じるエリザベス像が大きくなってしまうんじゃないかなと。もしくは、エリザベス本人が死亡(病気か不慮の事故、または暗殺)したり(それは一番嫌だ)。
将来的に。ふたりの関係が発展してエリザベスが結婚しないと決意するのか(処女王)、何かしらの理由でエリザベスがすでに存在しない場合、エリザベスを演じ続けるロバートは男だから男と結婚したら正体がばれるので結婚しないと宣言するのか、どっちでもいけそうだからさ(ネタ的に)。←ただ男なのでいつまで影武者でいられるかわからない、と最初に告げているので…どうなるやら。

わたしは、エリザベスが変に乙女(笑)じゃないところと、ロバートの大人さ(笑)が気にっています。
でもなんというか、このふたりはナチュラルに接触(ふれ合い)も多いので、まだ大人じゃないとはいえ、他人様から見たら恋人に見えるんじゃないかなと(笑)。これで互いが意識しはじめたら、もうアウトでしょうね。完全に落ちます(恋に。笑)。
そういう、危うい均衡が好きだしね、わたし(ワライ)。

現在4巻まで出ています。よかったら秋の夜長のお供にどうぞ(笑)。

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ゲッサン連載「信長協奏曲(コンツェルト)」石井あゆみさん

アニメ化決定に加え、実写ドラマ+映画化までも決定して、大丈夫だろうかと思ってるのはたぶんわたしだけじゃない(苦笑)。
このお話の魅力はありきたりなタイムスリップ物に留まらないところだと思います。ネタ的にドラマ向きではあるかなぁとは思いますし。ふたりの信長の水魚の交わり、それが協奏曲の柱だと思います。
信長協奏曲の内容もなんとなくわかるかもしれない、人物紹介なんかを上げてみました。
興味があったら原作見てみてください( )内はサブローの呼び方。


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YJ『キングダム』/原泰久さん

ヤンジャンの看板漫画のひとつ、キングダム。
この漫画は王道+熱い内容なので、男女問わず楽しめると思ってる(けど男子の方に人気だろうな)。

舞台は春秋戦国時代の中国。
100にわかれていた国は500年の戦乱で7つに淘汰された。
西の秦国を舞台に、戦争孤児の奴隷出身である少年・信(後の李信将軍)と少年王の政(後の始皇帝)の活躍と、中華統一を描くお話。
中身はファンタジー色が強いですが(いや、別に魔法とか出てこないけどね。笑)、熱いお話です。
まっすぐな主人公を素直にかっこ良く思える漫画。男性読者も、信はかっこいいと思っている方が多いようなのでわたしの認識は間違ってないだろうと(苦笑)。
あと、信と政の身分をこえた友情(信頼関係)もこの漫画の柱。
信が出会う大将軍たちの大きさや、信をとりまく仲間やライバルも魅力的(中にはいらっとする敵もいるけど、それも味だろうと)。

奴隷身分の少年が大将軍になるなんて途方も無い話なのですが、同じ奴隷少年の漂が大王(後の始皇帝)とそっくりであったため、召し抱えられて大王・政の影武者となります。その後、彼は(大王の弟の)クーデターにより命を落とします。その今際の際に信に対し「俺を天下へ連れて行ってくれ」と夢と大王を託します。で、そこから信のサクセスストーリー(笑)がはじまるわけです。
信はそれまで「漂が全部知ってたから、俺は着いて行けばいいと思ってた」と大将軍になるまでの道筋なんか考えてなかったわけですが漂を失ったことで彼は自分で考えて動かなきゃならなくなり、そこではじめて奴隷身分(さらには戸籍もない状態)のままではただの歩兵にもなれないことを知り、玉座奪還を手伝うかわりに、奴隷身分の抹消と戸籍をもらう(家をもらう)約束をして政に協力します。山の民の協力も取り付け、無事玉座を奪還した後から信の兵士としての物語も開始するというわけです。
戦場で戦うということや、人を束ねるということ、さらには真の『大将軍』とは何なのかを自軍や敵軍の将軍を見て学びながら成長していく…現在その過程の五千人将です(次の昇進で将軍)。

この漫画のもうひとりの主人公は大王の政ですが、彼はどうやら年齢は一個上のご様子。身分が天と地ほどと違うふたりですが、『親友』みたいな間柄のような信頼関係が築かれています。

というわけで、超人だらけのキングダム、そのメインどころのキャラをちょっと語ってみたいと思います。
※長くなるので続きのボタンからどうぞ。

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KC「明治緋色綺譚」(6)/リチカさん

5巻が出たときにこの漫画の存在知ったのですけど、あんまり全巻そろってる本屋がなくて、たまたま(?)メイトに行った時に、そろっていたので大人買いした漫画。
少女漫画の扱い……ではないように思っているのだけど、BE・LOVEで連載してるそうです(本誌では見た事なくて)。

簡単にスジを説明すると(ものすごいかいつまんでます)。
ヒロインの鈴子は郭で働く禿の少女(元華族令嬢)。そこから商家(呉服屋)の息子、藤島津軽に身請けされるかたちで(とある事件を経た後)外の世界へ。当初、何故自分を身請けしたのかよくわからなかった鈴子でしたが、津軽と暮らすうちに彼への感謝と恋心が芽生えます。
しかし、行方不明のはずの兄の登場で、ストーリーは複雑になっていくのです。。。


鈴子ちゃんが少女なので(笑)、年の差カップル(?)萌えな人向きなお話。ですが、進むにつれ、内容は重めになっていきます(ところどころダーク)。
鈴ちゃんの「津軽が好き」な感じとか、ふたりの関係も嫌いじゃないのですけど、わたしが勝手に萌えているのは、途中から出てくる春時お兄様(*´Д`*)ハァハァ
春時お兄様の完全に複雑骨折してる愛情がたまらないです(笑)。
春時お兄様は跡取り息子でしたが、妾腹であったため、血のつながっていない母上や腹違いの姉上は彼に冷たく、使用人すら彼とは口をきかないという有様でした(母上の指示のもと)。空気のように扱われながら、しかし、苦痛と家の責任だけは押し付けられ、口にはしない絶望を味わいながら、彼の純真さはことごとく奪われていったのでしょう…。
そんな生活の中で静かに歪みながら鈴ちゃんにも冷たくなっていった春時お兄様。でも、傍に置いておいたら、自分と『同じ道』をたどることになると危惧して、春時お兄様は春時お兄様のやり方で、鈴子を守るため、売った面もあると思う。父上を追いつめることにしたのも、自分ばかりか、鈴子を『餌』にしたからだろうと。
いったん、誰も手が出せないところへやっておいて、その後、彼女が見世に出される時に、身請けするつもりでいたのだと思う。でもおいしいとこ取りで津軽に先越されちゃって(笑)、かなり嫉妬交えて怒ってるよ(たぶん)。
春時お兄様の過去を知って、彼と向き合うことを決めた鈴ちゃん……だけど、彼女はもう津軽を選んでるもんな…という切なさが(苦笑)。たまらない。


この春時お兄様は、蝶毒の真島さんと通じるものがある(兄妹という関係もさることながら、兄上の過去の重さも)。←こちらの兄妹は実際、血のつながりはないようだが。
クールを装いつつ、執着と愛憎とでグルグルしてるところも、似通ってます。

津軽さんに関してはあまりコメントがない(苦笑)。春時お兄様の重さに比べて、彼はライトすぎるからか(正統派だからか。笑)。別に嫌いじゃないし、なんだかんだ、ちゃんと鈴ちゃんの王子様やってるから物語的にはモーマンタイなんだけど(単に、春時お兄様にわたしが寄りすぎてるんだわ。笑)。

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