ゲッサン連載「信長協奏曲(コンツェルト)」石井あゆみさん
アニメ化決定に加え、実写ドラマ+映画化までも決定して、大丈夫だろうかと思ってるのはたぶんわたしだけじゃない(苦笑)。
このお話の魅力はありきたりなタイムスリップ物に留まらないところだと思います。ネタ的にドラマ向きではあるかなぁとは思いますし。ふたりの信長の水魚の交わり、それが協奏曲の柱だと思います。
信長協奏曲の内容もなんとなくわかるかもしれない、人物紹介なんかを上げてみました。
興味があったら原作見てみてください( )内はサブローの呼び方。
このお話の魅力はありきたりなタイムスリップ物に留まらないところだと思います。ネタ的にドラマ向きではあるかなぁとは思いますし。ふたりの信長の水魚の交わり、それが協奏曲の柱だと思います。
信長協奏曲の内容もなんとなくわかるかもしれない、人物紹介なんかを上げてみました。
興味があったら原作見てみてください( )内はサブローの呼び方。
サブロー(主人公)
物語開始時はたぶん15〜6歳の高校一年生くらい。歴史に興味が無い。
学校帰り、高台から落ちて戦国時代に飛ばされる。
学校帰り、高台から落ちて戦国時代に飛ばされる。
信長として入れ替わってから、その窮屈さがイヤになり、一度は元の世界に戻ろうとするもののあっさり失敗。以降、帰る手段も見つけられないため、当面『信長』として生きることにする。
現代から一緒に持ってきた歴史の教科書が頼みの綱だったが(教科書は内容が大雑把なのでさほど役には立っていない)、紛失(実際は焼失)した後は曖昧な記憶だけが頼りになる。
現代的な感覚の言動なので、周囲を戸惑わせることもしばしば。常識や身分にとらわれないので、人材登用や商業事業も積極的。
尾張統一前から曖昧な記憶のまま「信長は天下を取る男」と吹いていて、その言葉通りに天下を取らなければならないと思っているため、天下統一を目指している。
物怖じせず、空気を読まない発言もするため好き嫌いが分かれるタイプ。が、能力の高い人間からすると、不気味(不思議)で肚が読めないとかえって彼を警戒し、彼の軍門に下る選択をすることもままある。
長篠の戦い(武田との戦い)がいつおこるかは覚えていなかったものの、いずれ戦い、武田を滅ぼすことはわかっていたので大量の銃を集めさせた。本能寺の変がおこることもわかっているが、その首謀者は『あだち』さんとあやまって覚えている(苦笑)。
明智光秀(ミッチー)
本物の信長。サブローと顔や声が同じ。
家臣からの人望は厚かったが、病弱だったため家督を継ぐことを重荷に感じて出奔。その時丁度サブローに出会ったので、役割りを押し付けて逃げた。が、戦国の世からは逃れられず、流れた先の明智家の家督を継ぐことになってしまったらしい(本人談)。
自分が捨てた織田家を強大にしていくサブローの噂を聞きつけ、彼の助けとなるべく織田家の家臣として登用を願い出る(あっさりOKをもらう)。※同じ顔と声のため、肺を患っているということにして普段はずきんをして顔を隠している(実際まだ身体が弱いので怪しまれていない)。また朝廷とのやり取りは彼が成り代わって行っている。
タイトルの信長協奏曲、はこのふたりの信長を軸にしているところに由来するのだとそこまで物語が進んで発覚。
同じ顔をしていることを知っている人、気づいている人(見てしまった人)などもいて、注視されているが当人はまだその事実に気づいていない。
比叡山延暦寺焼き討ちは彼が進言+実行し、悪名(?)の「第六天魔王」の名前は光秀が引き受けた。
帰蝶
信長の嫁。完全なお姫様育ちで優しく穏やかな美人。
嫁いで来た頃は信長から距離を置かれていたので、「愛されない」のだと悲観していたが、サブローに入れ替わってからは『でぇと』(後に織田家特有の風習として有名になる。笑)に連れ出されるようになって、明るさを取り戻した。
距離を置かれていたことが幸いして、サブローに入れ替わっても彼女はさほど違和感を感じていなかった様子(というか、元気になってよかったと喜んでいる)。
殿一筋で、サブローも他に女を作らないこともあって、夫婦仲は円満。子供はいないが、家督の心配はされていない不思議(苦笑)。
織田信行(信行くん)
年の近い兄の信長を嫌っており、家督は自分の方がふさわしいと考え、何度か信長を陥れようとしたがことごとく失敗。
最終的に民が信長を味方したため反乱は失敗し、その現実を目の当たりにした柴田勝家に今後は信長に協力すべきと進言されるもそれを一蹴。
「兄は天下を見、弟は兄を見ているのだ。器の違いは明らかではないか」と勝家に見限られ、謀殺されそうになるが(サブローの与り知らぬところで)、それを悟って自害。
柴田勝家(柴田さん)
信行についていた重臣で、何度か信長を廃嫡しようと試みるも失敗。後にサブローに「信長は天下をとらないといけないから(兄弟喧嘩してる場合じゃない)」と言われて、あたかも天下を取ることが天命かのような言葉にハッとし、彼のもとに下るきっかけとなった。
斎藤道三
帰蝶の父。実は現代人(職業は警官)で、何十年も前に戦国時代に飛ばされて来た。サブローが会見の場に(とある理由から)高校の制服を着て来たことで発覚した。
自分はもう現代に帰ることができないだろうと、サブローに警官の制服一式を託した。現代から来たもの同士ということで、サブローを気に入ることになり、双方の関係は良好となる。後に息子に叛かれ死亡するが、その間際に拳銃と手紙をサブローに託した。
徳川家康(家康くん)
竹千代時代に織田家の人質となっていたが、暇を持て余していたサブローに無理矢理遊びに連れ出されていた(笑)。
(信長廃嫡のため)勝家の放った刺客に命を狙われた時、サブローに助けてもらった+その時もらった現代のエロ本(笑)を家宝(笑)にしている縁から同盟関係を結ぶ。
しかしエロ本が教育上よろしくなかったらしく、成長後は立派な女好きになってしまった(笑)。
家康と名前を改めた際に、「信長と同じくらい歴史上有名」だと言われたり、歴史的に重要な人物であることを度々告げられているため「それほど自分を評価してくださるのか」と感激し、またサブローの総大将としての姿勢に敬服し、家臣にどう言われてようとも常に好意的な態度を示している。
羽柴秀吉(秀吉くん)
元は今川方の忍び。織田家の動きをさぐるべく尾張に入ったが、家中に潜入することは失敗し(平手のじいに忍びと見抜かれた)、仲間を使ってじいを暗殺。後に馬番として潜入し、情報を探っていたが、桶狭間では誤報を知らせてしまい(家臣たちから篭城すると聞いていたため)、サブローの奇襲を成功させてしまう。それが原因で、仲間から裏切ったと見なされ、消されそうになるも返り討ちにする。今川方を総崩れにされたことや、仲間に叛いたと思われたことを屈辱に感じ、自分が織田家を必ず滅ぼしてやると誓った。
普段は忠臣を装っているが、この漫画一番の真っ黒な人物。おそらく、本能寺の変は彼が黒幕説で進むのではないかと。
竹中半兵衛(半兵衛ちゃん)
洞察力に優れたクールなイケメンの切れ者。
サブローが名前を偽って会いに行った時、初見で信長だと見抜いていた様子。美濃が信長に落ちて以降、隠遁していたが、後に織田の軍門に下る。
サブローと光秀にはなにか因縁があるのではないかと薄ら見抜いている。また、秀吉の動きが忍びのそれだとも見抜いていて、秀吉を注意深く観察し、叛くのではないかと半分彼を見張るかのように傍についている。
松永久秀(松永さん)
現代人で、職業は893だった。サブローが元高校生であることが気に入らないが、同じ現代人である縁で、会話はフランク(その分、織田家臣からは総嫌われ。笑)。信長を助けたり、裏切ったりと立場をころころ変える。
爆死という史実をどう漫画では表現されるのか、見物です。
市(おいっちゃん)
信長の年の離れた妹。10歳から作中に登場。
長身の美人。おてんばで落ち着きが無く、その言動はサブローをして「面倒くさい子」と言わしめるほど(笑)。
兄上大好きのブラコンで、当初は浅井との婚姻も嫌がった。が、結局兄上の助けになるならと嫁ぎ、浅井家で3人の娘をもうける。
「天下を取るのは兄上」「兄上には勝てません」「市がこの世で一番好きな男」と兄上絶賛を繰り返すため、それが長政の闘争心に火をつけていたとは気づいていない罪深い子です…(汗)。
長政のことはおいっちゃんなりにちゃんと好いていたのですが、最終的には兄上への思慕が勝り、小谷城から落ち延びることになった。
出戻ってからも兄上大好きぶりはやはり健在。
浅井長政(長政くん)
イケメンの好青年。が、おいっちゃんからすると「兄上の方が面白い」らしい。
信長との同盟には好意的だったが、結局将軍や古い繋がりを重視したため、信長を裏切る。
おいっちゃんが嫁いできた当初「でぇと」を知らないことを彼女に驚かれた(笑)。
細川藤孝(藤孝さん)
足利将軍の家臣。光秀とは懇意の仲で、サブローと同じ顔をしていることを知っている(それを口外しない)数少ない人物。将軍の器にない者を担いでしまった自身の見る目のなさに辟易しており、次に遣える相手は慎重に見極めてから、と決めていた。
サブローの迅速さや強運、肚の読めない妙な迫力に心を決めて将軍を裏切り、織田家の軍門にくだる。サブローの人柄というよりは、利己的な判断で織田家に下ったため、基本的に冷めた物言いをする。
足利義昭(将軍さん)
信長に擁され、上洛(信長にとっては上洛の大義名分)。将軍としての器は皆無。
信長を副将軍にと言ったが、いらないと一蹴される。また、完全にお飾りの権威(実権は信長にあるため)に不満を持ち、信長包囲網の手紙を大名たちに送りつけまくる。
ことあるごとにサブローに嫌味を言うが、彼には通じていないというお約束(笑)。
ドラマでもよくみる例にもれない義昭像。
おゆき(おゆきちゃん)
上杉の忍び。侍女として帰蝶に遣えている。サブローの教科書を盗んで謙信のところへ持ち帰ろうとしたが、家中で教科書大捜索が行われた際、あやまって教科書をたき火に落としてしまう(笑)。
忍びとしては情に弱いところがあるため、信長と光秀が同じ顔をしていることを知ってしまっても、それを言い出せずにいる(サブローに惹かれている面があるということに当人が気づいていない様子)。
弥助(弥助くん)
本名はヤング。現代から飛ばされてきたプロ野球選手。日本語はそれなりに堪能。
鬼と勘違いされて捕らえられたが、サブローは顔を知っていたので、織田家に登用される。帰蝶に一目惚れし、プロポーズするもすぐに失恋する(笑)。
森蘭丸(蘭丸くん)
森ブラザーズの次男。頭と口が回るタイプで、粗暴な兄が苦手。顔立ちからして、のちはおそらく美少年(笑)。
信長と光秀が同じ顔をしていることを知ってしまい、光秀が信長と入れ替わろうと目論んでいるのではないかと深読みし、彼を信長から遠ざけようとする(笑)。藤孝は蘭丸の様子からそれに気づいているが、内心おもしろがって黙って見ている。
堀秀政(久ちゃん/きゅーちゃん)
信長の側近(秘書官的な)。美形で女子の扱いに長けている。
サブローの言動をいちいち気にしていられないと割り切って接している賢人(笑)。ただの優男ではなく戦場でも付き従っている。蘭丸を煙に巻くのが得意(笑)。
でも蘭丸もいずれはこういう秘書官になるのだろうと思われ(修行のため?に秀政にくっついているし)。
その他、信長の主立った家臣。
池田恒興(恒ちゃん)
最初から登場。近習時代からの側近。うつけになった(?)主を見限ろうとしたが、「信長は天下を取る男」と言われて「そんな大望を抱いていたとは」と感激し、今に至る。一番の苦労人。笑
前田利家
犬千代(悪ガキ)時代に「反応がいい」というだけで信長に登用される。血気盛んだったが、流石に今は大人になったので落ち着いた(と思われ。笑)。
佐々成政
利家と喧嘩になりそうだったところをサブローに止められ、見た目が「強そう」というだけで登用される。利家とは犬猿の仲だったが今はそうではない様子(大人になったのだな。笑)。
丹羽長秀(丹羽ちゃん)
いつの間にか家臣団にいた(笑)。信長の近習だったはずだけど、影が薄かったのか…(笑)。
基本的に無表情で、言葉も少ない。自分が武闘派ではないことは自覚していて、相撲大会に負けた際は納得していた。
サブローが適当に描いた安土城(見本)の普請奉行に任命される。
細かいところは抜きにしてまあ、大体これくらいで…(笑)。
その他漫画の特徴。
天下を取るといっても、野心とかそういうのではなくて、「信長になった以上は天下取らないと歴史変わっちゃうよね」っていう感じです。軽いです。とはいえ、平手のじいや信行の死を目の当たりにしてもいる戦国の世なので、彼もそれなりに肝を据えて生きています。
尾張統一前から「天下を取る」と言い続け、またそれを現実に変えてきた(常人には理解しがたい言動も含めた)魅力が家臣達を引っ張る原動力になっている様子。
物語は淡々と進み、戦のシーンはあまりありません。その前後や陣中でのやりとりがメイン。また、サブローの心情面(独白系)は皆無。
15〜6歳からはじまった物語ですが、たぶん10巻では30代半ばを過ぎてるんじゃないかと(アラフォー?)。
池田、前田、佐々、竹中(弟含)は信長本陣に組み込まれているらしく、常にサブローを傍で守っている。いわゆる譜代の家臣(佐久間、林、平手、柴田)の中では柴田さんしか出てきません。佐久間、林は重用されていないのかもしれません(すでに)。
彼自身に自覚はまったくないけど、おいっちゃんが兄上にしか興味がないのは「信長どのほどの兄を持つと、他の男など皆、小粒に見えるのでしょう」(長政談)、とか「幼き頃より間近で見て参ったのですから他の男などカスに見えましょう」(家康談)とのこと(どんだけおいっちゃんの中で兄が偉大なのか。というか過大評価な気が。笑)。
武田信玄や上杉謙信といった有名武将は後ろ姿やら逆光やらで描かれていて顔は見えない演出。
物語の山場、本能寺の変前後がどのように描かれるのかが最大の焦点かなと。またサブローは現代に戻ることができるのか。
原作は多分、間延びさせずに終わらせると思うので、ラストは近いのではないかと思います。あと数冊?
アニメ化はともかく、ドラマ、映画でどんな終わらせ方をするのか…謎ですね(ガッカリヲチにならなきゃいいけど…期待できない)。
織田家関係の漫画でギャグを楽しみたい方は、信長協奏曲ではなく、信長の忍びをオススメします。はい。
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