王国の子(講談社「ITAN」連載中/びっけ氏)
最近お気に入り漫画のひとつになりました。
タイトルだけ見るとパッとしないのがちょっと残念ですが(タイトルがもうちっと冴えていたら手にとる人も増えるような気がしてる)、物語の設定や主人公ふたり(ダブルキャスト的な?)は気に入っています。
この漫画はゼントレンという架空の国を舞台にした物語なのですが、出てくるキャラクターたちはエリザベス一世とその親族と周辺のみなさんです(名前はまんまです)。
この物語の中で特殊なのは、王族(王位継承権を持つ者に限る)の人間は自身の影武者が存在するという設定で、主人公のエリザベス(13〜14歳)もまた自分の影武者が必要となり、彼女によく似た姿形として見出されたのは、もうひとりの主人公となる小劇場の役者の少年・ロバートだった。というところからスタート。
でも印象として主人公度(視点)はエリザベスより、どちらかといえばロバート寄りかなーって感じ。
ラブロマンスが見たい場合は向いていない作品です。小説でもいけそうな内容だなって印象。
ふたりの関係性は本来は光と影なのですが、男女である分、通常のそれでもない感じ。友人でもきょうだいでもない、言葉にするには難しい運命共同体。
主人公紹介
・エリザベス
世間知らずな面があるが、心優しく聡明な少女。腹違いの弟と仲がよい。年相応に義理母(キャサリン)の元恋人(夫)にときめいたりもした。が、これが原因でスキャンダル騒動に巻き込まれ、王位継承権を持つ立場の危うさと世間知らずさを痛感し、賢くあろうと決めた。
ロバートについては、彼に指摘や叱咤をされた時は素直に聞き入れるほどには心を許しているし、常々本音も語っている。ジェイン処刑決定を告げられて動揺した際はロバートが作る『エリザベス』像のようになりたいと口にしてロバートにしかられる(笑)。
ロバートをそもそも男と見なしていないため、着替えや風呂も肌を見せない程度には同席させているほど(世間知らずなので。笑)。が、ちょっとロバートを意識する場面が出てきたので、ふたりの関係性は変わって行くことになるかも…?
・ロバート
生まれははっきりせず、親はいないが、身体の弱い弟がいる。大衆の小劇場で役者をしていたが、女装した姿がエリザベスそっくりであったため影武者として召し上げられる(ただし、弟の生活の面倒を見てもらうという交換条件で)。
必要以外は通常の少年の姿で彼女の傍にいるため、影でエリザベスの「小さな愛人」と噂されていたりもするらしい。
生活は自分の稼ぎで支えて来たので、同い年でもエリザベスより精神的に大人で彼女の立場の危うさを気にかけている。
弟が病で死亡してからは、存在意義を影武者である自分に傾け出す。
エリザベスが美少女の類のようなので、彼も美少年の類なのかな…?
このふたりを中心にドラマは巡っていきますが、将来(女王に即位した後)の彼女の重臣のウイリアム・セシル、フランシス・ウォルシンガムも登場しています。
また、史実を元にしているので、ヘンリーの死から義理母キャサリンの元恋人(後夫)のトマスとのスキャンダル、弟のエドワードの死、ジェインの女王即位と処刑(今現在の漫画上では処刑されていませんが)、姉メアリの即位など、大きな流れは同じです。
作家のオリジナル要素ももちろん加わっているので、歴史の勉強になるかと言われると微妙(大きな流れは一緒ですが細部は異なるので)。
史実と照らし合わせると、エリザベスとロバートは幼馴染で恋人(もっとも夫候補に近かった相手)なので、そのあたりのことは漫画ではどうなるかわかりませんが、いずれにしても互いが特別であることには違いないかなと。。。運命共同体だし。
ただわたしの今の懸念は、ロバートがいずれ真の『エリザベス』になってしまうんじゃないかということ。エリザベス本人が『影』になってしまいそうな気がしてならない。それくらいにロバートが演じるエリザベス像が大きくなってしまうんじゃないかなと。もしくは、エリザベス本人が死亡(病気か不慮の事故、または暗殺)したり(それは一番嫌だ)。
将来的に。ふたりの関係が発展してエリザベスが結婚しないと決意するのか(処女王)、何かしらの理由でエリザベスがすでに存在しない場合、エリザベスを演じ続けるロバートは男だから男と結婚したら正体がばれるので結婚しないと宣言するのか、どっちでもいけそうだからさ(ネタ的に)。←ただ男なのでいつまで影武者でいられるかわからない、と最初に告げているので…どうなるやら。
わたしは、エリザベスが変に乙女(笑)じゃないところと、ロバートの大人さ(笑)が気にっています。
でもなんというか、このふたりはナチュラルに接触(ふれ合い)も多いので、まだ大人じゃないとはいえ、他人様から見たら恋人に見えるんじゃないかなと(笑)。これで互いが意識しはじめたら、もうアウトでしょうね。完全に落ちます(恋に。笑)。
そういう、危うい均衡が好きだしね、わたし(ワライ)。
現在4巻まで出ています。よかったら秋の夜長のお供にどうぞ(笑)。
タイトルだけ見るとパッとしないのがちょっと残念ですが(タイトルがもうちっと冴えていたら手にとる人も増えるような気がしてる)、物語の設定や主人公ふたり(ダブルキャスト的な?)は気に入っています。
この漫画はゼントレンという架空の国を舞台にした物語なのですが、出てくるキャラクターたちはエリザベス一世とその親族と周辺のみなさんです(名前はまんまです)。
この物語の中で特殊なのは、王族(王位継承権を持つ者に限る)の人間は自身の影武者が存在するという設定で、主人公のエリザベス(13〜14歳)もまた自分の影武者が必要となり、彼女によく似た姿形として見出されたのは、もうひとりの主人公となる小劇場の役者の少年・ロバートだった。というところからスタート。
でも印象として主人公度(視点)はエリザベスより、どちらかといえばロバート寄りかなーって感じ。
ラブロマンスが見たい場合は向いていない作品です。小説でもいけそうな内容だなって印象。
ふたりの関係性は本来は光と影なのですが、男女である分、通常のそれでもない感じ。友人でもきょうだいでもない、言葉にするには難しい運命共同体。
主人公紹介
・エリザベス
世間知らずな面があるが、心優しく聡明な少女。腹違いの弟と仲がよい。年相応に義理母(キャサリン)の元恋人(夫)にときめいたりもした。が、これが原因でスキャンダル騒動に巻き込まれ、王位継承権を持つ立場の危うさと世間知らずさを痛感し、賢くあろうと決めた。
ロバートについては、彼に指摘や叱咤をされた時は素直に聞き入れるほどには心を許しているし、常々本音も語っている。ジェイン処刑決定を告げられて動揺した際はロバートが作る『エリザベス』像のようになりたいと口にしてロバートにしかられる(笑)。
ロバートをそもそも男と見なしていないため、着替えや風呂も肌を見せない程度には同席させているほど(世間知らずなので。笑)。が、ちょっとロバートを意識する場面が出てきたので、ふたりの関係性は変わって行くことになるかも…?
・ロバート
生まれははっきりせず、親はいないが、身体の弱い弟がいる。大衆の小劇場で役者をしていたが、女装した姿がエリザベスそっくりであったため影武者として召し上げられる(ただし、弟の生活の面倒を見てもらうという交換条件で)。
必要以外は通常の少年の姿で彼女の傍にいるため、影でエリザベスの「小さな愛人」と噂されていたりもするらしい。
生活は自分の稼ぎで支えて来たので、同い年でもエリザベスより精神的に大人で彼女の立場の危うさを気にかけている。
弟が病で死亡してからは、存在意義を影武者である自分に傾け出す。
エリザベスが美少女の類のようなので、彼も美少年の類なのかな…?
このふたりを中心にドラマは巡っていきますが、将来(女王に即位した後)の彼女の重臣のウイリアム・セシル、フランシス・ウォルシンガムも登場しています。
また、史実を元にしているので、ヘンリーの死から義理母キャサリンの元恋人(後夫)のトマスとのスキャンダル、弟のエドワードの死、ジェインの女王即位と処刑(今現在の漫画上では処刑されていませんが)、姉メアリの即位など、大きな流れは同じです。
作家のオリジナル要素ももちろん加わっているので、歴史の勉強になるかと言われると微妙(大きな流れは一緒ですが細部は異なるので)。
史実と照らし合わせると、エリザベスとロバートは幼馴染で恋人(もっとも夫候補に近かった相手)なので、そのあたりのことは漫画ではどうなるかわかりませんが、いずれにしても互いが特別であることには違いないかなと。。。運命共同体だし。
ただわたしの今の懸念は、ロバートがいずれ真の『エリザベス』になってしまうんじゃないかということ。エリザベス本人が『影』になってしまいそうな気がしてならない。それくらいにロバートが演じるエリザベス像が大きくなってしまうんじゃないかなと。もしくは、エリザベス本人が死亡(病気か不慮の事故、または暗殺)したり(それは一番嫌だ)。
将来的に。ふたりの関係が発展してエリザベスが結婚しないと決意するのか(処女王)、何かしらの理由でエリザベスがすでに存在しない場合、エリザベスを演じ続けるロバートは男だから男と結婚したら正体がばれるので結婚しないと宣言するのか、どっちでもいけそうだからさ(ネタ的に)。←ただ男なのでいつまで影武者でいられるかわからない、と最初に告げているので…どうなるやら。
わたしは、エリザベスが変に乙女(笑)じゃないところと、ロバートの大人さ(笑)が気にっています。
でもなんというか、このふたりはナチュラルに接触(ふれ合い)も多いので、まだ大人じゃないとはいえ、他人様から見たら恋人に見えるんじゃないかなと(笑)。これで互いが意識しはじめたら、もうアウトでしょうね。完全に落ちます(恋に。笑)。
そういう、危うい均衡が好きだしね、わたし(ワライ)。
現在4巻まで出ています。よかったら秋の夜長のお供にどうぞ(笑)。
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