3DS『女神転生4』のあれこれ。
今更ながらのメガテン4の感想というか、なんというかの独り言です(汗)。
歴史はファミコン時代からはじまっているメガテンですが、正式ナンバリング作品は今回で4つ目なんですよね…(遠い目)。
メガテン(+関連)シリーズって、基本的に苦労してエンディングを迎えてもスッキリしない終わり方をする場合が多いので(根本解決はしない)、そういうのが苦手な人は出来ないゲームだと思います。いやぁ、まさかのオチで何回ふさぎ込みエンディングを迎えたことか知れませんよ、過去(エンドロール中、ずっとうなだれているのだよ。苦笑)。
世界観は『人間・悪魔・天使』とわかりやすくは出来ているので、あとは自分の行動次第…です。
そう、自分の選択や戦い方でルートが決定しちゃうんですよ。全ルートをこなして、はじめてメガテンの世界に触れることができるわけです。うん、面倒くさいです(笑)。
ただ、昔とちがって、本当に面倒くさい部分はだいぶ楽をさせてもらえるシステムに変更されていました。なのでとってもやりやすかった。これは今のライトユーザーに合わせたんでしょうねぇ(汗)。←今の子だと昔の理不尽+不条理システムは即クソゲー呼ばわりだろうし。
興味ある方は続きをどうぞ。
そんなわけで、メガテン4の紹介と感想です。
舞台は東のミカド国。主人公くん(デフォルト名:フリン)は幼馴染の少年と一緒に、17歳になったら全員が受けなければならない『ガントレットの儀式』のためミカド城にやってきます。このガントレットの儀式は、篭手型の端末を腕につけて、この端末が使い手として選べば今の暮らしから脱して『サムライ』(王や治安を守る兵士)となることが出来るというもの。やる気マンマンの幼馴染くんは自分こそがサムライに選ばれる…と思っていたのですが、皮肉にも幼馴染の主人公くんが選ばれてしまい、彼は失意のうちに帰郷します。
今年は5人の新人が加入し(5人でも豊作)、サムライとしての最初の試練(テスト)で庶民出身の主人公くんが頭ひとつ抜けた存在になったため、上流階級出身の同期から妬まれ、罠にハメられてしまう。…が、罠にハメた本人が悪魔に捕われて主人公くんに助けられるという状態に。事件が一段落ついたある夜、主人公くんの村で火災が発生し、悪魔が出たと急使が。駆けつけるとすでに村は焼け落ちており、散り散りになった村民を救出していると(この時、主人公くんの両親はこの混乱ですでに亡くなったと暗に教えられる)、かつての幼馴染が主人公くんの前に現れ、そして、悪魔に身を落としてしまったことを知る。彼が原因で沢山の村民が死んだことも。主人公くんは葛藤しながらも、彼を殺める道を選ぶのだった。
序盤はこんな感じ。サムライになったがために幼馴染を自分の手で始末しなければならなくなったあたりから、『自分にとって正しい道とはなんなのか』の模索がはじまります。
無垢なままだった人間が、知恵や知識を得ることによって世界の悪平等を知り、そこからジワジワと世界の崩壊がはじまる………わけですが、実は彼らが暮らしている世界は、地上では人間が住めなくなったので、神が地上の上に地上を作ってしまったという天上の世界。選ばれた人類(子供)だけを連れて、作った世界だったのです。なので、地下世界(通常の地上)があるこを知らずに彼らは生きています。任務でその地下世界に下ることになって、はじめて人間が他にもいたことを知り、世界が分けられてしまった経緯を知っていく中で、考え方の違いから同期の仲間たちは道を違えていきます(ルート分岐)。
【メインキャラ】
主人公くん(フリン)
メガテン主人公らしく、顔は女性的。だけど無口(無口はお約束)。自分の能力を誇示することはなく、黙っていると目立たない。影のリーダー。公式コメントとしては髪型は面倒だからポニテにしてるだけらしい(けどどういう前髪なのか。笑)。
彼の選択が最終的に『世界』の選択になっていく。
ヨナタン
主人公くんと同期のサムライ。上流階級出身だが、誰とでも分け隔てなく接する。
高潔な優等生。ロウルートは彼と行動する。
ワルター
主人公くんと同期のサムライ。主人公くんと同じ庶民。
細かいところは気にしない、魚が嫌いな漁師の息子(笑)。カオスルートでは彼と行動する。
イザボー
主人公くんと同期のサムライ。同期では紅一点。上流階級出身で常にお嬢様言葉。
勇ましく、凛々しい女性に憧れを抱いているため、異性に媚びる女子は好かない。ノーマルルートは彼女と行動する。
ナバール
主人公くんと同期のサムライ。上流階級出身を鼻にかけ、庶民のふたりを見下している。
良くも悪くもおぼっちゃま育ちで、ストレスに弱い。序盤で脱落する噛ませ犬(汗)。
イサカル
主人公くんの幼馴染。常に兄貴風を吹かせて、主人公くんをリードしている。
が、頼りないと思っていた主人公がサムライに選ばれ、自分が選ばれなかった劣等感や嫉妬、そして世界の悪平等を呪い、悪魔へと変異してしまうのだった。
【ルート別簡易ネタバレ】
■ロウルート(ヨナタンルート)
地上(東京)の人間は駄目だ。もはやゲスだらけで救い様がない…。こんな汚れたゲスどもが天上に来たがることになったらおしまいだ。自分たちの世界を守るためには、この地上と人間を惑わす悪魔を消し去るしか方法はないようだ。
と、いう極論から(笑)、神の戦車(4大天使+殉教したヨナタンの合体形態)と共に、主人公くんは悪魔の元締め(笑)ルシファーの城を攻め、これを撃破。
悪魔を地上に呼び出すことが出来る動力炉を破壊し、東京(本来の地上)をブラックホールに飲み込ませる(無にする)。その際、「ケガレに触れた我らも同様だ。この意味わかるな?」と神の戦車に言われて、主人公くんと神の戦車(ヨナタン)も消し去った。
こうして、彼らの世界は再び安寧を取り戻し、この安寧をもたらした主人公くんはかつての英雄『アキュラ』像と同じように英霊として祀られることになったのだった。
(今日の安寧が明日も続く世界)
■カオスルート(ワルタールート)
一部の特権階級に支配されることは不公平であり、神によって自我を抑圧される世界などおかしい。欲しいものは力で手に入れ、自分の望むまま人生を生きてこそ人間だ。例えそれが、誰かを貶め、不幸にし、沢山の血の犠牲の上に成り立つとしても…。
イビツな平和に守られた世界をルシファー(ルシファーに喰われたワルター含む)と共に、神の配下(天使)や神の戦車(ヨナタン)を倒し、悪魔をなだれ込ませて、かつての平和な世界はみるみるうちに悲鳴や血、炎にまみれていく。
城からそれを眺める主人公くんとルシファー。サムライになったばかりの頃、ヨナタン、ワルターと一緒に見た城からの景色は様変わりし、その『過去』の思い出に触れながらルシファー(ヒカル)は言う。
「この新しい世界は混沌に満ちている。このまま放っておけば人々は殺し合うだろう。人々は新しい王を待望するだろうね。………君は王になるかい…?」と。
(強い者が望むだけ変えられる世界)
■ノーマルルート(同行者はイザボー)
極端な正義も、身勝手な欲望もよしとせず、中庸を望む。天使や悪魔に頼るのではなく、この世界(地上)は『人間』が『人間』の力によって再生させるべきだ。人間の力や希望を信じよう。
人々に未来への希望を抱かせるため、主人公くんとイザボーさんは東京(地上)をかけずりまわって、様々なミッションを遂行する。彼らの姿に希望を抱いた人間たちの気持ちが満ちた時、東京の守り神であるマサカド様が復活。
イザボーさんは天上に戻り、地上の隔たりをなくし、同じ人類として共に力を合わせて生きて行こうと人々を説得。これを受け入れた民たちが東京へとやって来る。
主人公くんはマサカド様と一緒に、人間を惑わす悪魔(ルシファー/ワルター)、イビツな安寧を続けようとする天使(神の戦車/ヨナタン)を倒しに行く。
全てが終わった時、東京の女神は復活し、東京の空にあった蓋(天上)はマサカド様が壊し、東京に再び青空が戻ったのだった。
(帰ろう、当たり前の『日常』に)
バッドエンドもありますが、ここでは触れません。
極端な正しさや欲望を優先させる生き方、中庸。どのルートも、間違ってはいないし、かといって正しいともいえない、人間らしく矛盾を抱かせる印象です。
ロウは常に主人公くんは毅然としています。ブラックホールにのまれる時も、自分の行いに間違いはない、正しい選択をした、という強い意志を感じます。安寧を守るためには、死など怖れていないのです。高潔なまま終わります。
カオスルートは、ラストシーンやそれに向かう寸前のドラマが非常に印象的です。ラストなのに城の中を実はうろうろ出来て(笑)、かつての顔見知りと会話をすることが出来ます。サムライを束ねていたお頭(ホープさん)が主人公くんを前にして「悪魔など恐れてはいない 私が恐れるのは自らの内にある最悪の憶測…このホープは…我が国への脅威を自らの手で鍛えてしまったのか…ッ?!」と口にするところはお頭の絶望をまざまざと感じます。
メガテンで一番キツいのは、毎回ノーマルルートです。これは、天使、悪魔双方に転んだかつての友人から罵られ(汗)、さらには双方のボスを倒さねばならず、さらにはボスより強い敵に向かっていかねばなりません(シナリオ的に必須。汗)。中庸とはかくも苦しいものか…という体験ができます(苦笑)。最初からこのノーマルルートに入ったので(ノーマルルートはルート分岐に微調整が必要なので上手くやらないと入れない)、仲魔の質やレベルが足りなくて、某大物悪魔との対戦では前哨戦後(第一形態)、たった3ターンで全滅しました(運が悪いと1ターンで全滅する勢い)。回復が追いつかないくらいのダメージ(大技3連続攻撃をしかけてくる)で、初回は呆然とした(汗)。「これ…無理だろ…」って(笑)。
おかげで、ルシファー(あのお方)と神の戦車が楽に倒せたこと…(笑)。まあ、メガテンはボスより強い敵がふつーに転がっているからね…(汗)。
ノーマルルートがメガテンでは正しい選択なのですが(人間の力を信じる)、今回はカオスが一番印象的だったかなと。ノーマルルート時に戦う神の戦車(ヨナタン)から一度は説得を受けるものの、応じない主人公くんが「…君も所詮、下賎の者なのだな」と蔑まれるのがたまりませんでしたが(いい意味で。笑)。←ヨナタンは中の人が神谷◎史さんですんで。笑
どのルートを選んでも、主人公くんは『英雄』『王』『運命の少年(導く者)』です。揺るぎません。これは、天上の世界(東のミカド国)を建国した初代王・アキュラと被るようになってます(暗に生まれ変わりであることを示している)。アキュラってのは神話的にするために名前がアレしてますが、実際は「アキラ」です。メガテンでは「アキラ」って名前はひとつのキーワードですね…。
紅一点のイザボーさんは、ノーマルルート(バッドは含まない)以外では、主人公くんに倒されます。彼女はどんな理想も、沢山の人間を犠牲にしてまで行うべきではない、また、主人公くんにそんなことをしてほしくないというという気持ちから、主人公たちの前に立ちはだかります。非情に徹する主人公くんに倒されてしまいますが、彼女はロウ、カオス共に「あなたのその強さ(意思)が羨ましい」と本音を吐露し、「あなたとはもっと旅がしたかった…」と情を滲ませて「とどめはあなたの手でさせたくない」と自ら命を絶ちます(涙)。
メガテンシリーズ(関連含む)におけるキャラの死は珍しいことではなく、場合によっては主人公すら序盤で死んだりします(植物状態というか…)。今回も同期中、主人公以外は、殉教(ヨナタン)、贄(ワルター)、障害(イザボー)となって死にますし。残るひとりは、精神を病んでしまい過去のことを忘れてしまっています(どんだけ壮絶。汗)。まあ、ヨナタンもワルターも別の個体(神の戦車、ルシファー)となって生きているので、ごくたまに彼らの意思(?)が出てきますが。
イザボーさんとは恋愛関係に近いものに発展するのかとおもいきや、そういったアレはなく…(笑)。ノーマルルートですら「同志」って感じで終わります。
そんなアレで、最後に簡易瞬間ネタ。笑
イザボーちゃんはもっと可愛いです(本当は)。アリスちゃんはもっと少女です(笑)。
うちのベストメンバーは(主人公くんを除いて)、『シヴァ(破壊神)』『コウリュウ(龍神)』『ヤマトタケル(英雄)』なのですが、普段は『アリス(屍鬼)』ちゃんを使ってます。中盤までずっとふたりっきりです(笑)。何にしても、全員特殊合体でないと誕生しない悪魔です(でないと大物悪魔には勝てない)
アリスちゃんは悪魔たちの中では、外見まるきり人間です(顔色は悪いですが。笑)。初期レベルは49なので、高レベル悪魔ではないのですが、そのまま99まで育てると、同じレベル99の主人公くんより30以上魔力が上で、低レベル魔法でも半端ないダメージを与えることが可能です。また、彼女だけの特別技『死んでくれる?』(←技名)の呪殺は瞬間的に悪魔を腐らせ、崩れさせます(怖いです)。呪殺無効の悪魔以外は、高確率で即死します(汗)。
彼女は常に主人公くんにくっついてる妄想してます。悪魔が必要じゃない場面でも常に傍にいる(笑)。だって、「おにいちゃんが死ぬまで一緒にいる」って宣言してるしね。あ、呼び方は本当に「おにいちゃん」なの(←台詞でちゃんとそう呼んでます。笑)。
個人的には主人公くんとアリスちゃんの薄い本が欲しくてたまりません(笑)。
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